鯉の放流で炎上!ボランティア団体さん

2022年03月16日
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釣り云々かんぬん

コイ稚魚放流でまさかの炎上 外来種が与える影響を「池の水ぜんぶ抜く」専門家が指摘
3/15(火) 20:10配信

三重県・伊勢市内を流れる宮川の支流・馬瀬川で、地元のボランティア団体が川をかつての姿に戻そうと13日にコイの稚魚200匹を放流した。このニュースが報じられると、「コイは外来種でしょ」「逆に環境に悪影響では」とネットを中心に炎上。
コイを川に放流することで自然環境にどんな影響があるのか。テレビ東京「池の水ぜんぶ抜く大作戦!」にレギュラー出演、先月には著書「絶滅危惧種はそこにいる 身近な生物保全の最前線 (角川新書)」(角川新書)を出版した特定非営利活動法人「NPO birth」自然環境マネジメント部部長の久保田潤一氏に聞いた。

「まず前提として、コイは外来種で、世界の侵略的外来種ワースト100に入っており、環境に深刻な影響を与えることが分かっています。ただ、特定外来生物ではありませんし、環境省が定める侵略的外来種リストにも入っていないので、庭園の池などきちんと管理した場所で観賞用に飼育することは全く問題ありません」

「まずは他の在来種の捕食が考えられます。コイは非常に大食漢で、貝や虫、水草など何でも食べる。また、水底に沈んでいる生き物を食べるので、池だと泥を巻き上げて水を濁らせます。水が濁ると太陽光が届かず水草が育たなくなり、より水質が悪化する原因となります」



https://news.yahoo.co.jp/articles/2afdc6bd98819897a02802da776e8cf1cf5ebe84

うう~ん…。

鯉釣りと鯉を愛する私のような人間にとっては心をかき乱される記事ですね。

「池の水を全部抜く」は見るに堪えないです。
視聴者は別に意識を高く持っているのではなく、池からどんな大きな生物が出てくるのかを楽しみにしているだけだからな…。

鯉は完全に悪者扱いされていますよね。

ワースト100に入る外来種か…。

「池だと泥を巻き上げて水を濁らせます。水が濁ると太陽光が届かず水草が育たなくなり、より水質が悪化する原因となります」

他の魚もやっていると思うので、鯉だけが悪いって感じがしないんですが。

外来種と気づく前は、鯉がいる河川でも水生昆虫や他の生き物もいたと思うのですが、生態系の歴史的な経緯もきちんと調べて解説してほしいです。

ブログで何度か書いていますが、外来種として昔やってきたけど在来の鯉と交雑して帰化したってことにならないのかな?これ以上マスゴミや地上波が「鯉は悪」と煽りまくると、ブラックバスなどと同じような特定外来種として認定されそうで怖いです。

鯉の前にミドリガメを何とかするべきだと思います。
奴らの食欲、繁殖力、攻撃性は最悪です。

琵琶湖の在来鯉はさておき。
他の地方に分布している鯉がすべて外来種とするのはどうかと思います。納得がいきませんね。

https://nobesaokoisaikou.blog.fc2.com/blog-entry-216.html

以前、川太郎さんが寄せてくれたコメントを再掲。
その通りと思いました。

昨今、テレビなどで「鯉は外来種」と決めつけているのをしばしば目にしますが、これはどう考えてもおかしいのですよね。

1600万年前の日本の地層から鯉の化石が見つかっていて、中国から移入されるよりはるか昔から、鯉は日本にいたのです。人類で言うと、猿人が登場してきたのが500万年前くらいですから、1600万年って、どれだけ昔かってことです。外来種であるわけがありません。

情報ソースは次の通りです。

●日本のコイは大昔に中国から移入された「史前帰化動物」とされたこともあったが、琵琶湖など各地に野生のコイが分布し、第三紀の地層から化石も発見されていることから、やはり古来日本に自然分布していたとされる
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%82%A4
●福井県、岐阜県、滋賀県、長崎県の第3紀層(1600万年前)から鯉の化石が見つかっていることから昔から日本列島に鯉がいたことは明か
http://www.koi-miyasaka.com/koi/
●日本の鯉はすべて中国より渡来した鯉だと思われていました。しかし近年、琵琶湖などの第三紀層から鯉の化石が発見され、日本には古来より鯉が生息していることがわかったのです
http://www7b.biglobe.ne.jp/~light-blue/cf-com-wildandart.html
●福井県・岐阜県・滋賀県・長崎県の第3紀層(白亜紀の次の時代に分類される地層)の古い地層からも鯉の化石が見つかることから
http://wmsv.vss.co.jp/koi-kato/yomoyama_1.asp
●1903年にジョルダンらは日本産コイは中国からの移入種であると断言し、そうされていたこともあったが、日本のいくつかの河川に野生型が報告されており、化石記録からも日本の自然分布はあったと考えられている。現在、DNA解析による野生型の由来を解明する研究が進められている
https://zukan.com/fish/internal128

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イヨッシー
Posted by イヨッシー
平成26年から鯉釣りを始めました。パン粉小麦粉を中心とした激安餌、中古激安仕掛けでの鯉釣り。最近はこぼり製の餌に夢中!マルキュー越えを目指す!

Comments 5

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川太郎

コイのDNA解析

国立環境研究所が行った、日本のコイのDNA解析についての記事を見つけました。かなり専門的な文章ですが、ポイントをまとめると下記のような感じです。

・現在の日本の自然水域には、日本在来のコイと、大陸由来のコイが存在することが判明した
・国内の11箇所(宮城県から高知県まで)からコイを収集してDNA解析(ミトコンドリアDNA解析)行った結果、日本の湖沼で採集されたコイ166個体のうち97個体は、大陸由来のコイであることがわかった。(2008年論文発表)
・琵琶湖で20m以上の深さの水域にいるコイは、日本在来種。大陸由来のコイとほぼ交雑していない
https://www.nies.go.jp/kanko/news/36/36-5/36-5-03.html

宮城県から高知県までの自然水域で採集された166匹のうちの97匹ということは58%が大陸由来のコイ。逆に言うと、42%は日本在来のコイということです。

10匹釣れば4匹なら、我々もきっと釣っていますね(^^)

コイは外来種だという人の論拠は、この「大陸由来のコイ」のことです。その理論にも疑問の余地はありますが、かりにその理論に基づいたとしても、42%もいる日本在来のコイをそれに混ぜてはいけませんよね。

2022/03/18 (Fri) 15:14
イヨッシー

イヨッシー

Re: コイのDNA解析

川太郎さん!いつもありがとうございます!
心強いコメント内容です!そのまま記事にさせていただきます!

>42%もいる日本在来のコイをそれに混ぜてはいけませんよね。

これはでかいっ!

2022/03/19 (Sat) 21:15

丸山の青い彗星

そもそも

鯉の放流で炎上よりも、この放流された川がコンクリートで固められ、さらに高い護岸で人が川に触れられない事態が問題だと思います。
川そのものが自然では無くなり、鯉以外は生息出来ない事に気付いて欲しいです。
何でも鯉のせいにする思考停止の炎上商法です。

2022/03/21 (Mon) 20:57
イヨッシー

イヨッシー

Re: そもそも

確かにその通りです。鯉しか住めない川にしておいて、鯉がいるのはけしからん。駆除せよというパターンもおかしいですよね。
身近にあるものを悪者扱いにして叩く、目先だけの炎上商法。

2022/03/22 (Tue) 08:04

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今いるものはどうであれ、あえて放流するってのは、、、

2022/07/18 (Mon) 17:24